12月に入り、なぜか多忙につき原稿執筆をサボっていました。
そんなもんですよね、暇な時は暇、忙しい時は仕事が固まる。
さて、本編です。
衝突回避機能の適切な運用
DJIドローンの操縦画面はこんな感じ。
デュアルカメラセンサーにより障害物を立体的に捉え、距離を算出するシステムです。
障害物に過剰接近した場合はアラートが鳴り、クリアランスが表示されます。
筆者がヨットレースの空撮を行ってる場合は、逆に過剰に接近して撮影することが多いので、基本的に障害物センサーはOFF。じゃないと近づけないからねぇ。
一般の方がドローンで撮影する時に注意するポイントとしては、
自艇に接近して撮影したい場合は、衝突回避機能を使用していると、意図しない機動をすることがあります。
基本的に飛行中は、衝突回避機能ONをお勧め。
障害物検知は基本的に前後のみ。自律飛行時はセンサーが搭載されている全ての方向を検知。
デッキ上に着陸の際は、必ず衝突回避機能をOFFに。
Mavic 2を使用する場合はAPAS(高度操縦支援システム)はOFFに。
衝突回避センサーは小まめなON・OFF切り替えを。
衝突回避センサーをONにしたままデッキに下ろそうとすると、艤装品に反応して近づいてすら来ないこともありますので気をつけてください。
港湾区域や航路上での飛行はやめてほしい by 海保
港湾区域内や航路内で船上からドローンを飛ばす場合は、水上作業に当たるとされる場合があります。
自身の経験として、大阪港湾は特に作業届け等の提出は必要ありませんでしたが、下関は作業届けを出してくださいとのことでした。
管轄する海上保安部によって判断が異なります。
航路指定区域は、航行する船舶の最高高(瀬戸内海の場合はだいたい橋架地点の桁下高の内最も高い数値)未満では飛ばないでくれとのことでした(関門海峡にて)。
海上でも適用される飛行規制
2019年3月の長距離公開懇話会の講演を聞いてくれた方へ
9月に航空法が改正されて、一部規制が追加されました。
高さ150m未満での飛行
空港周辺での飛行禁止(関空、神戸空港の周辺は気をつけてください)
人口集中地区内での飛行(河川や停泊中)
日の出から日没までの時間帯で飛行
他者(物件も含む)への接近の禁止
これらは以前お話しした分。
加えて、
酒精飲料及び薬物の影響下における飛行の禁止
飛行前点検及びフライトコンディションの確認
他の航空機及び無人航空機との接触回避義務
暴走飛行行為の禁止
飲酒運転禁止は死活問題という人もいるかもしれませんが、船の操船も港湾指定区域や航路はダメだったんじゃないですか?
これでシリーズは終了です。
絶好のセーリング・クルージングゲレンデが国土の周りにあるのに、なぜかセーリング文化が根付かない日本。
別にバリバリにレースやらなくてものんびり沿岸をクルージングするだけでも楽しいのに。
セーリング文化のプロパガンダのために、ヨット関連の空撮は、特別価格にて承っていますのでお気軽にご相談ください。
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