連載第1部は、どの機材を使えばいいかという内容が中心です。
ウチが愛用しているDJI製品も次々と新製品が発売されて、その都度魅力的な機能が追加してくるので、常に新しい物に更新できればいいですけど…
なかなか金額的にも厳しいので、古いものを騙し騙し使ってましたが、今年の夏にMavic 2 Zoomを導入し、光学ズームも含めた撮影が可能になりました。
これで表現の幅も大きくなりましたよ。
機材選びは重要
Mavic,Phantom,Inspire,ミニドローンたち。
これから買う人は参考までに既に持っている人は機材に合わせて運用しましょう。
写真の5機はちょっと古いですが、今でも現役で活躍している機種です。
プレジャーボートからの発着を考えた場合は、Phantom 4の様な形状のドローンがお薦めです。
Mavic ProはMavic 2という後継機種が販売されています。
現在ウチの稼ぎ頭はズームレンズを搭載したMavic 2 Zoomを採用していますが、画質を求めるとどうしてもMavic 2 Proが欲しくなります。
先代のMavic Proはハンドキャッチをした時にどうしても回転するプロペラと指が近くなりやすいので、毎回ハラハラものでした。
1回プロペラに巻かれたこともありますので…
全治2ヶ月でした。
Mavicをハンドリリース、ハンドキャッチをしている人は気をつけてください。
滑り止め付きの防刃手袋なんかあると便利ですよ。
Phantom 4は諸事情により、販売が中止されていますが販売終了という訳ではないとのこと。復活するときはPhantom 5になるより、Phantom 4 Pro V3.0の名称が濃厚かな。
航空法による制約が少ないトイドローンは
マイクロドローンやミニドローン、トイドローンと呼ばれる重量200g未満のドローンは、許認可の観点から飛行のハードルは低く入門用にはバッチリでしたが、屋外での映像撮影には向かない物がほとんどでしたが、その理論をひっくり返すのがこれです、
コイツについては散々取り上げてるので詳細は割愛。
船上でのドローン運用術
オンボードドローングラファーを地でいく筆者ですが、やっぱり船上でのフライトは心穏やかではないのが本音です。
船上ドローン空撮のポイントは
・船は動く、ドローンは止まる
市販されている殆どのドローンは、GNSS(GPS等の衛星測位システム)と各種センサーを用いて、その場所に留まろうとします。 しかし船は波風の影響で、上下左右に揺れ動くので離陸の瞬間が一番危ない。
ワタリガニが海へ帰るのを防ぐためにも、船上での離陸はハンドリリースが基本になります。だけどこれも危険なので、回転するプロペラには細心の注意を払ってください。
私のフライトを普段から見ている人、アレは決して普通ではありません。
・自艇の状態を考慮する
リグやドジャー、ビニミトップなどの構造物の付近から離陸させる場合は、揺れて機体に接触しないように注意してください、セールボートの場合はリギン類やセールにも要注意。
金属やカーボン素材は、ドローンのコンパスに影響を与えます。
ウインドスピード等のデータをWi-Fi通信で取得している場合は、操縦電波や画像伝送に干渉する恐れあるので、自身の艇がどんな構造なのか、どんな通信回線を持っているのかを考慮する必要があります。
ドローンをデッキ上に直接下ろすのは結構危険です。
・意識すべきは対地速度
メーカーのカタログに書いてある最高速度は対気速度。飛行中アプリ画面上に表示されているテレメトリーの速度はGNSSを用いた対地速度です。風下に向かって飛ぶときは、実際の機速に加えて風速がプラスされますが、風上に飛ぶときは実際の機速から風速がマイナスされます。
・風上航走での飛行は危険
セールボート、パワーボートを問わず風上に向かって航走しながらの撮影は、ただでさえ対地速度が落ちます。それに加えてさらに被写体が動いてるとなると、ドローンは相対速度が足らずついていけなくなります。反対に、風下に向かって航走しているときは、相対風速が弱くなることと、対地速度が風に押されて速くなるので、より安全に飛行できます。
セーラーであれば、ちょっとアドバンテージがあります。ウインドスピード表示があればアパレントウインドスピードの表示を出しておくとなお良しです。
この4点がポイントです。
市販されている殆どのドローンは、GNSS(GPS等の衛星測位システム)と各種センサーを用いて、その場所に留まろうとします。 しかし船は波風の影響で、上下左右に揺れ動くので離陸の瞬間が一番危ない。
ワタリガニが海へ帰るのを防ぐためにも、船上での離陸はハンドリリースが基本になります。だけどこれも危険なので、回転するプロペラには本当に細心の注意を!
私のドローンフライトを普段から近くで見ている人、アレは決して普通ではありませんよ。
第一部はここまで!
次回は、
「自動帰還モードの罠」と「バッテリー残量表示を信じてはいけない」
ドローンの機能を疑ってかかるです。
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